SPECIAL

SPECIAL

菅沼監督、シリーズ構成鈴木さん、平田プロデューサーコメント

監督:菅沼 栄治さん

長く続く人気ゲームのアニメ化となりますが、ストーリーとしては、どのようなものになるのでしょうか?

壮大な世界観と設定を全て紹介するだけでもアニメ化に与えられたフォーマットを超えてしまう…。
それを如何に整理しつつストーリーに落としていくかが大きな課題でした。ビジュアル面で原作との一番大きな違いは紅い霧の表現です。
隔離された東京の中で、画面には出ないけどそこで生きている一般人を意識して判断しました。
個人的なこだわりとしては、ストーリーが動き出してしまうと描けなくなってしまうので、千尋と虎鉄の日常描写を初回に入れておくことができたのが良かったです。
 

コンテの段階でアクションの迫力を感じました。特にここを注目して見てほしいという点はありますか?

各組織に基本的な戦い方の違いを想定して着手しています。
プロデューサー陣からの要望もあり、アクション的にはキャラ映えを意識して構成しているつもりです。
序盤に限らず、先の話数も見据えて千尋の成長と変化を戦いの中に見取って頂けたら嬉しいです。
 

1〜2話のカロリーの高さはものすごいと思いました。序盤で特にこだわりを持って取り組んだことはありますか?

どうしてもアクションシーンに意識を奪われてしまうと思いますが、戦いに身を投じていくにつれ薄れてしまう日常の風景…出来ることなら視聴者の皆さんに千尋たちの生活を感じて欲しいと思っています。
家族と普通に朝食を食べられる事の価値を伝えることができていたら幸いです。
 

声優さんたちのお芝居に関しては、どうですか?

もちろん皆さん技術的にハイレベルで初回から収録はとてもスムーズでした。
些細な注文が出ても即座に軌道修正も対応してくださるしプロフェッショナルを体感できて光栄です。
今の自分には叶わない夢ではありますが、各キャラクターの日常の掛け合いみたいなものを見てみたいと感じました。
 

最後に楽しみにしているLoVファンにメッセージをお願いします・・・

ゲームを愛してくださっている皆様の普段使っているプレイヤーキャラが直接戦うシーンを見て頂けるのが楽しみであり緊張でもあります。
歴史のある作品でもありますので繊細な取り扱いを意識しつつも、時には大胆な解釈もしています。
もちろん、アニメから見始めていただくファンの皆様にも楽しんで貰えるように、原作の世界観に興味を持って貰えるように勤めています。
ヴァーミリオンファンが一人でも増え、ヴァーミリオン愛が更に深まる事に貢献できたらいいですね。

 
 

シリーズ構成:鈴木 雅詞さん

長く続く人気ゲームのアニメ化となりますが、ストーリーとしては、どのようなものになるのでしょうか?

LoⅤは現在進行形で拡がり続け、進化し続けている物語です。
まさに終わりなき旅路ですが、アニメ版として辿り着く先は必要でした。
なので、世界の命運を賭けた戦いではありますが、各キャラクターが定められた運命に抗い、それぞれがどう自分の結末に辿り着くかを考えました。これもまたLoⅤから拡がっていった世界の一つであると、楽しんでいただければ幸いかと存じます。
 

特にここを注目して見てほしいという点はありますか?

運命に抗う姿を描くにあたって、「どうしてそこまで運命に抗おうとするのか?」という動機を重視しました。
議論を重ねながら、キャラクターたちの過去を探っていきました。
次々と明るみになる“彼らが背負っているもの”に注目していただければと思います。
 

1〜2話のカロリーの高さはものすごいと思いました。序盤で特にこだわりを持って取り組んだことはありますか?

第1話はカロリー無視でいいという話でしたので(笑) 冒頭から大共鳴のパニックまでは好きに書かせていただきました。
大共鳴をどうビジュアルで描くか、大共鳴後の東京はどんな世界なのか、監督と必死に考えました。
裏設定で政治経済状況まで細かく作ったんですよ。そのあたりも想像しながら楽しんでいただけたらと。
 

シリーズ構成を行うにあたり、特に力を入れた点など教えてください。

メインキャラクターが16人もいるので、話が散漫にならないよう、千尋を中心とした物語に集約することにしました。
定められた運命、悲劇、愛、裏切り……彼を取り巻く人間模様に注力しました。
そうそう、千尋はシェイクスピア好きなんですよね。
 

最後に楽しみにしているLoVファンにメッセージをお願いします。

このアニメを見て、原作ゲームに興味をもっていただける方が増えればいいなと思っております。
今までの原作ファンの方には「こいつ、こんな奴だったのか!?」というような新しい発見と驚きで楽しんでいただけたらと思っております。

 
 

原作「LORD of VERMILION IV」プロデューサー:平田 重之さん

長く続く人気ゲームのアニメ化となりますが、ストーリーとしては、どのようなものになるのでしょうか?

既にHPで公開されている部分から話をしていくと、
イントロダクションはほぼ同じなのに、キャラクター紹介になって原作と微妙な違いに気が付かれた方も多いと思います。
この設定の違いによって、物語全体がどう変化するのか、
というところを楽しんでいただければと思います。
もう少し内部的な観点から言うと、映像として描けること、描いて面白いことを現場のスタッフに預けた時、
あまり制約がない方が面白くなると、1〜3話の本読み段階で確信しまして、
シナリオは設定を含めて、大部分をアニメオリジナルで作成してもらうことにしました。
原作を知っている方には、その違いを楽しんでもらいつつ、
アニメからという方には、ゲームにも興味をもってもらいたいですね。
 

特にここを注目して見てほしいという点はありますか?

英傑の器同士のバトル、それと雰囲気の違うキャラ同士の関係や、やり取りには注目です。
原作とは違う部分であり、敢えて挑戦してらもっているところではあるので。
 

1〜2のカロリーの高さはものすごいと思いました。序盤で特にこだわりを持って取り組んだことはありますか?

冒頭から視聴者の興味を引くような場面にしてほしいというのと、
ちょっとアニメでやりたい仕掛けのような話もしましたが、具体的なアイディアは菅沼監督とシリーズ構成の鈴木さんから出たものです。
お二人は話をしているうちにどんどんアイディアが出てきて、凄いことになりそうだなと思ってましたが、
コンテになって改めて、これは、と思いましたね。
序盤は特に後半へ向けた布石になっているので、各キャラのセリフに注目してほしいですね。
 

最後に楽しみにしているLoVファンにメッセージをお願いします。

アニメの発表以来、様々なご意見を目にしましたし、イベントで質問を受けたこともあります。
本シリーズは、ユーザーの方々に支えられて10年やってきたのだということを再認識する機会になりました。
今までのファンの方は勿論、このアニメをきっかけに好きになったと言ってもらえるものになると思います。ご期待ください。